「図書室」
>毛糸をもっとよく知ろう!
 図書室のトップへ戻る
 実習室に行く
 談話室に行く
 用語辞典に行く
 AmiAm学園のトップへ戻る
 AmiAmi村のトップへ戻る

ニット製品の染色

ニット製品の色は『ビーカー染色』といって、指定素材に希望する色を試験染めしながら検討を重ね、実際に染める色を決めていきます。さらに、そのようにして決められた色を、実際の製造工程のどの段階で『染める』かによって、染めの種類が分類されます。ニットは糸になる以前の状態や製品になった状態など、染める段階によって雰囲気が変化します。時々耳にするような染色方法もあると思いますが、どんな染色なのか紹介しましょう。意外と知らないものもあると思いますから、ちょっと興味深いですね。


●トップ染め
スライパー(太いロープ状の繊維の集合体…AmiAmi村図書室『羊の原毛』参照)の段階で染める事を『トップ染め』あるいは『原料染め』と言います。風合いが良く、堅牢度にも優れています(しっかり染まる)。

●先染め/糸染め
一般には糸の状態で染める事を言います。広い意味ではトップ染めや化学繊維の原料染めのものも含みます。

●かせ染め
かせはハンクとも言い、一定の長さに巻いた糸束の事です。この段階で染める事を『かせ染め』と言います。一般的には、パイプに糸をかけて、溶解した染料を上からシャワーにより噴射し、染色します。

●チーズ染め
糸を円筒形に巻いた状態で染める方法です。糸を巻いた状態がチーズに似ているので、この名称になりました。糸にふくらみが出にくいという欠点がありますが、一度に一定した量を効率よく染色できる事から、リーズナブルな染色方法と言われています。

●後染め/反染め/ピース・ダイ
生地に織り上げてから染める事です。ニットでは、編み機で編み立てた後に染める事を指します。場合によっては半製品の状態、または縫製後の製品の状態で染める事もいいます。特に、半製品状態の染では、新色の追加や売れる色の早期補充などにすばやく対応ができるのがメリットです。この方法を取り入れたベネトン社は、市場動向にあわせた染色をし、製造や物流システムの改革によって、低価格の表品提供を実現し成功しました。


(C) AMIAMI