|
コットンの雑学〜その2〜
コットンって、本当に素敵な繊維♪
でも、重たい、シワになりやすいなどなど、何とかならないかなぁ?って言う部分もありますね。それで、紡績や仕上げの段階で、様々な加工が加えられてきました。その一部を簡単に見てみましょう♪
まずは、軽くするために。。。
温水に溶ける化合物(ポリビニルアルコール=PVA)を糸の芯にしてその回りに鞘(サヤ)のように綿を撚り合わせます。その糸を織った後、温水で芯の部分を流せば、軽くて、保温性、速乾性、吸水性などにすぐれた、中心が空洞の中空糸による綿100%の布地の出来上がりです♪
また、PVA繊維と綿の単糸を撚り合わせます。
このときに綿の短糸の撚りと逆方向に撚ることによって、布地にした後、温水でPVAを除去すれば撚りのない、柔らかくて、肌触りが更に良い、無撚糸の布地が出来上がりです。
そして、最近注目のストレッチ素材。
ポリウレタンの弾性糸(スパンデックス)がお馴染みですが、ポリウレタンの性質上寿命が短いのが残念でした。最近では『綿100%のストレッチ織り物』が登場しています。まず、超低温の液体アンモニアに浸して、繊維を膨潤させます。そのことにより、扁平だった繊維が丸くなりストレートになると同時に繊維の一本一本が糸方向に縮み、同時に織物も収縮。この段階で水酸化ナトリウム液による処理をすると、収縮した状態のまま固定され、ストレッチ効果が生まれるというものです。
更に、シワになる、洗うと縮むという欠点を解消するために形状安定加工が開発されました。液体アンモニアで膨潤させて固定する方法とホルマリン系ガスを使って形態を保持するVP加工。
PV加工は綺麗に仕上がった衣服を密閉したスペースに吊るし、ホルマリン系のガスを吹き付けて加工をする方法。シワのない状態で加工したら、シワになりにくい状態に固定されシワのものに加工したら、シワのままに固定されるわけです。この加工方法は、綿のほか、麻やレーヨンなどの素材にも使われていてお洗濯の後のアイロンの手間を省く助けになっているんですね♪
ちょっと長くなってきましたが、最後にコットン衣料のトラブルの代表的な色落ちや変・退色について。どれも、着用しているうちにある程度は起きてしまいますが、原因がわかっていると、防ぐ事ができるものもあります。
まず、首周りの変・退色。これは汗と光が起こしたトラブルです。
光によるトラブルは濡れている方が乾燥状態より速く進んでしまうので、汗がついたまま放置せず速めに洗っておく事が必要ですね。
更に最近増えてきたのが『顔料吸尽染色』の色落ち。ん??何のことやら、こんなの分らない。。。ですよね(^^ゞ
顔料は分りやすく言えば粉末の絵の具で、プリント製品に用いられ、樹脂によって衣類の表面に付いているものが一般的です。それが特殊技術で繊維内部にも拡散・浸透させるのが『顔料吸尽染色』。一見、染められたのと見分けはつかないのですが、時にドライクリーニングをしたときに顔料を固着させていた樹脂が、溶剤によって溶け、色落ちしたりするので注意が必要です。
繊維業界も技術が進歩して、いろんなファッションを楽しめるのですが、注意点もあることを、知った上で利用すれば、ますます楽しめるのですね♪
|